秋田魁新報という地方紙に掲載され、ネットで検索してもほとんど出てこない。
秋田・小坂のペニーレーンさんが氏の blog に掲載してくれていた。こちらのページ
埋もれさせるのが全くもってもったいないエッセイである。
一番、自分の心に響いた部分を抜粋する。
内舘牧子氏エッセイ「匿名は癖になる」(秋田魁新報、2010年3月21日)
(前略)
本人がバレない自身があればこそ、激しいことを言ったり、やったりする。名を明かしては何もできない小心な小物が、これでもかとエキサイトする。それは時にいじめとなり、一種の暴力となる。それでも匿名であるため、当の本人は安心している。
(中略)
藪の中に這いつくばって身を隠し、相手の背に矢を射ることは癖になる。無責任でラクなことは必ず癖になる。無記名の手紙、メール、名乗らぬ電話などが1回ですまないのは、無責任でラクで、自分は何らの返り血も浴びないという一面は無視できまい。
匿名が癖になるとどうなるか。私が恐れるのは、そこである。間違いなく気持ちが荒んでくる。匿名で動く本人にしてみても、いいことをしているとは思っていないはずであり、バレない安心感と暗い快感は表裏一体。これが癖になっては、気持ちを荒ませないわけが無い。
その荒みが進むと、まともな社会からドロップアウトすることさえないとはいえない。
(後略)
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